アレルギー性気管支炎とは
アレルギー性気管支炎は、気管支炎の中でもダニやハウスダストをアレルゲンとしてアレルギー反応を起こすアレルギー疾患です。
アレルギー性気管支炎の症状
アレルギー性気管支炎の症状は、風邪のせきが次第に強くなってきます。はじめは乾いたせきで、分泌物が増えてくると湿った感じのせきとなってきます。早朝や就寝直後など、温度が変化する時に多くなります。発熱は全然ないことも、高熱を伴うこともあります。呼吸困難はありません。
アレルギー性気管支炎の原因
アレルギー性気管支炎の原因は、ダニやハウスダストがアレルゲンとしてアレルギー反応を誘発することにあります。アレルギー性気管支炎は、普通は一週間くらいで良くなりますが、せきは一ヶ月くらい残る事が多いでしょう。一般的な気管支炎では、アレルギー性気管支炎の場合は、長引くこともあるので、その場合X線などの検査が必要となります。
アレルギー性気管支炎の治療
アレルギー性気管支炎を治療する場合、咳に対する治療が主ですが、気管支が腫れて分泌物が増えているので、咳止め(せきどめ)をむやみに使うと、分泌物が気管支につまり、かえって細菌感染を起こしやすくなります。市販の風邪薬も、抗ヒスタミン剤が加わったものが多く、気道が乾いてしまい、痰(たん)を出しにくくなってしまう危険性もあります。
気管支を拡張したり、痰を出しやすくする薬が効きます。発熱が続いたり、膿性痰は、細菌感染が合併した為、抗生剤の投与が必要になります。
アレルギー性気管支炎では、原因となるアレルギーその物質を除去しなければ、なかなか良くなりません。
何に対してアレルギー反応を起こしているのかは、病院で血液検査をすれば、ハウスダストや花粉、ペットなどのアレルゲンを特定することが可能になります。
アレルギー性気管支炎と風邪の症状を区別するポイントは、症状が起きている期間の長さです。ひとつの目安として、数週間以上症状が続いている時はアレルギー性気管支炎であることがままあります。3か月以上症状が続いている時は、慢性(アレルギー性)気管支炎と呼ばれます。
うがいや手洗いやマスクの着用も予防に繋がりますが、アレルゲンがハウスダストやダニならば細目に掃除をして、アレルゲンを吸い込まないようにするのが大切です。